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眠そうな顔してたくせに
私を見たら笑い出して
「何隠れてんねん」
「だって……」
「テレてんの? 」
テレてるのがバレてる事が恥ずかしくなる。
「………違うもん」
「へぇぇぇぇ~」
健ちゃんはものすごーく意地悪な顔で笑う。
こんな健ちゃん
今まで見た事無いかも、そう思う位。
知らない健ちゃんを発見する度
ドキドキが増えて
好きが大きくなる。
鼻まで被った布団をめくられて
健ちゃんが覆いかぶさって来る。
「ちょっと…健ちゃん! 」
「……今、めっちゃしたい」
兄妹みたいだった二人の間に
ありえなかったこのセリフ。
ああ、でもなんだろう
健ちゃんの恋人モードなワガママが伝染してく。
「……しょうがないなぁ」
なんて口では言いながら
手を伸ばし、健ちゃんの首に腕を回す。
ねぇ、健ちゃん
もうガキんちょは卒業させてよ?
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