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季節はまた一つ巡り、夏になった。
惰性惰性で続けている学校は、ギリギリ単位を落とさない程度に進んでいる。
しかし、その頃から、いや少しだけ前から、彼の色が少しずつ変化し始めていた。
純粋な興奮の色から、薄い薄い桃色——『幸福』の色へと。
そこでも一つ、分かったこと。
彼が最近聴いている曲は、今まで聴いたものの中から、ランダムに再生されているということだ。
それでも、飽きや退屈の色にならないのは——
彼のことを、もっと知りたくなった。
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