新人天使、帰る

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「当然じゃ。ミルクがカールを驚かせたから、カールは双眼鏡を落としたのじゃろう。ミルクよ、反省しとるのか!?」 「は、反省してまーす!! すみまーせん」  ミルクが片目をウインクさせ、頭をかきながら舌を出している。頭上の輪っかがゆらゆら揺れ、先輩天使達は大爆笑している。  神様は、 「ばっかもーん!! 反省が足りんようじゃのう! ミルクは、明日までに反省文を提出せよ。カールは、下界の出来事を報告せい」 「「はっ、はーい!!」」  そう言うと、神様はパッと消え、先輩天使達も次々フワッと消えていった。一人残った先輩天使が、 「あなた達が無事で安心したわ。初めての下界だったのに人助けをしたんですってね? よくやったわ」  美しく凛とした天使のスマイルを向けられた。 「「ア、アンジュ先輩! あ、ありがとう、ございます!」」  二人は照れて赤くなった。 「それじゃ、また会いましょう」  その先輩天使が消えると、後に残されたカールとミルクは顔を見合わせた。 「「うわぁ、怖かったねー!!」」  二人は、胸を撫で下ろし、お互いの無事を称え合いながら、二人で笑いあった。
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