25人が本棚に入れています
本棚に追加
「当然じゃ。ミルクがカールを驚かせたから、カールは双眼鏡を落としたのじゃろう。ミルクよ、反省しとるのか!?」
「は、反省してまーす!! すみまーせん」
ミルクが片目をウインクさせ、頭をかきながら舌を出している。頭上の輪っかがゆらゆら揺れ、先輩天使達は大爆笑している。
神様は、
「ばっかもーん!! 反省が足りんようじゃのう! ミルクは、明日までに反省文を提出せよ。カールは、下界の出来事を報告せい」
「「はっ、はーい!!」」
そう言うと、神様はパッと消え、先輩天使達も次々フワッと消えていった。一人残った先輩天使が、
「あなた達が無事で安心したわ。初めての下界だったのに人助けをしたんですってね? よくやったわ」
美しく凛とした天使のスマイルを向けられた。
「「ア、アンジュ先輩! あ、ありがとう、ございます!」」
二人は照れて赤くなった。
「それじゃ、また会いましょう」
その先輩天使が消えると、後に残されたカールとミルクは顔を見合わせた。
「「うわぁ、怖かったねー!!」」
二人は、胸を撫で下ろし、お互いの無事を称え合いながら、二人で笑いあった。
最初のコメントを投稿しよう!