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空から降ってきた!!
…… コッツンッッ ……
「……え!?」
急に額に何かが当たった。軽い衝撃だったが、びっくりした真麻が目を開けると視界がボヤけた。すると、目が回り意識が遠のいてしまった。
「あちゃー!」
「この人にぶつかった?」
「うん、確かに見たよ!」
「でも形が違うけど」
「わかんないけど、多分コレ!」
地上に舞い降りた天使たち。
人間に気づかれないよう、そぉっと手を伸ばす。が、何故かそれはいやいやするように取れない。
「ねぇ、ヤバイよ、この人から外れない!!」
「え? 何で?」
「わからないけど」
「うーん」
天使二人は困ってしまった。
「どーするこの人」
「どーしよー」
「ちょっとー」
「もしもし」
二人の天使が代わる代わる声をかけるが、真麻は目を開けない。天使二人は、その人間が目を覚ますまで待つことにした。
「ねえ、下界、来たことある?」
「わかんない」
「僕はある。前世は人間だったんだ」
「ウソ! マジ? そうなの!?」
「うん。だから、何となく懐かしい」
「へぇー羨ましい!」
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