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天使との出会い
なんか、話し声がする……⁈
真麻は、意識を取り戻した。
「……ん? えっ? 嘘、私、死んじゃったの?!」
真麻が目を開けると、そこには心配そうな表情で、頭上に輪っかをのせた天使に覗き込まれていたからだ。
「僕たちが見えるの?」
「……見えます」
「そのメガネのせいだと思うんだけど」
「え? 私、メガネなんてしてませんけど……」
ところが真麻の目の辺りに違和感を感じた。顔を触る。
「これ、いつの間に?」
「申し訳ないんだけど、それ僕が落としたモノなんだ。外してもらえる?」
「え!? あ、今やってみます」
真麻は外そうとしたけれど、メガネが顔にしがみつくようで外れない。
「ごめんなさい。これ、外れないわ。こんな事あるの?」
天使が二人こそこそと話している。
「困ったー」
「うーん、どうするかね?」
「神様に怒られる。でも、仕方ないか」
「私も一緒に謝るよ」
真麻は、二人の言葉にショックを受けたようで、目に涙を一杯溜め今にもこぼれそうだ。
「ごめんなさい。もしかして、私のせいで怒られてしまうの?」
真麻の瞳が決壊した。
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