天使との出会い

1/3
25人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ

天使との出会い

 なんか、話し声がする……⁈  真麻は、意識を取り戻した。 「……ん? えっ? 嘘、私、死んじゃったの?!」  真麻が目を開けると、そこには心配そうな表情で、頭上に輪っかをのせた天使に覗き込まれていたからだ。 「僕たちが見えるの?」 「……見えます」 「そのメガネのせいだと思うんだけど」 「え? 私、メガネなんてしてませんけど……」 ところが真麻の目の辺りに違和感を感じた。顔を触る。 「これ、いつの間に?」 「申し訳ないんだけど、それ僕が落としたモノなんだ。外してもらえる?」 「え!? あ、今やってみます」  真麻は外そうとしたけれど、メガネが顔にしがみつくようで外れない。 「ごめんなさい。これ、外れないわ。こんな事あるの?」  天使が二人こそこそと話している。 「困ったー」 「うーん、どうするかね?」 「神様に怒られる。でも、仕方ないか」 「私も一緒に謝るよ」  真麻は、二人の言葉にショックを受けたようで、目に涙を一杯溜め今にもこぼれそうだ。 「ごめんなさい。もしかして、私のせいで怒られてしまうの?」  真麻の瞳が決壊した。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!