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「おい、そこの新入り、今笑ったな。何がおかしい」
1人の隊員にどやされて、若い隊員が答える。
「いや、夕焼けヒーローより気の利いた名前はないかと聞こえて、それがおかしくて。よければここでぼくが名付けましょうか」
「いや、来たばっかりの新入りにそんな事されてもヒーローは喜ばんわい。ていうか、おめえ、じっと座ってるだけかい」
「それじゃあ、行ってきます」
「どこへだ」
「最初にヒーローが出現した現場調査の手伝いに。よろしいでしょうか、隊長」
「いいだろう、行ってこい」
新入りの隊員は、作戦室を出て行った。
「そんなところに行ってどうするってんだい」
「いや、あそこはヒーローが謎の初出現をして怪獣と戦ったところで、これまで色んな物が見つかっておる」
「へえ、そうなんですかい」
発掘現場にやって来た新入りの隊員は調査員達にあいさつし、そして中へ歩いていった。そのあとしばらくして戻ってきた。
「このような物を見つけました」
それは、金属でできた機械のようなカプセルであった。
「そうか、よし、調査してみよう」
別の調査員が不審に思った。
「ここの発掘現場からはもう何も見つからないはずだけど」
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