たか★たか☆パニック~ひと塾の経験~スピンオフ①

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 蒲池の奴に一杯食わされた!   今までの問題を地道に解いてきた挙句、このオチかよ……。  しかしコレがラスト問題。   本心にモザイク掛けて遠回しに答えるなどでもしたら減点食らうのだろうか。  くっ! テストには常に全力投球の俺が、何弱気になってんだ!  それはまるで煌びやかな初日の出の様に、ツルっとした地肌を、少ない両サイドの髪の毛の茂みから出したヘアスタイルの蒲池。  一見穏やかそうに見えるが騙されてはいけない。奴の本性は、この俺をこうやってじわじわ拷問してきやがるナマグサ坊主。  書くか書かないか、イコールやるかやられるか。  赤点だけは勘弁してくれ。  武藤ならともかく、この俺様が赤点取るだなんて冗談じゃねぇ!  歯を食いしばりながら1字1点という、1問だけ異常に飛び抜けて高得点な最終問題に挑む。  正直な気持ち――――  残り時間はあと僅か5分。  己の奥底に隠した武藤への欲望を、赤裸々に答案用紙に書き綴る。  荒れ狂う淫らな妄想。武藤を手当たり次第に使って自分勝手に造り出したあらゆるパターンの卑猥な物語(シチュエーション)を俺の中の隅々から掻き出して書いていく内に、強まっていく筆圧。60字あたり書き進めていったところで、ついにシャープペンが答案用紙に穴を開けた。  それでもさすがは俺。ピッタリ80字でまとめる事ができた。 「は―――っ……    は―――っ……            は―――……」  もう勘弁。  見直しは絶対したくない。  この一筆勝負に懸ける!  来年の高校受験じゃあるまいし、たかが塾の抜き打ちテストなんかで、こんなに息切れしちまうとは。      ★ 『ビックリしちゃった、あたし。  松浦くんがいつもこんなコト考えてたなんて思ってなかったもん……』  ぼんやりと浮かび上がる人物。  そこに居るのは誰なんだ?  何が起こったのか乱れに乱れた純白のシーツが敷かれたベッドの上。谷間の全くない胸を、ピンク色の小さな柱頭を片方溢しながら隠し、股の間から大事な具を覗かせながら仰向けで寝そべっている――――裸の武藤が現れた。  見てはいけないものだと思いつつも、ここぞとばかりに唾を飲み込んで顔を近づけてしまう。  シーツの白に溶け込む肌。  マニアにしか理解出来ないであろう発達途中の未熟な身体。  これ以上触れたらこわれてしまいそうな表情。  もしかしたら  これは俺がずっと見たかったものなのかもしれない――――  さっき身につけていた服と赤いギンガムチェック柄のパンティー。そしてどこをどうやって拭いたのか下品な発想しか湧かない使用済みティッシュが、シーツの所々(あちこち)に散らかっている。 『もうだめ。やめて……コレ入れるのだけはお願い。あたし、まだ初めてだから――――』  入れる?  彼女の足元に変な物体が転がっている。  それは――――男の大きくなったアレと同じ(カタチ)をした…… 『どうしてこんな事するの?』  片乳首と具を見せたまま、すすり泣く彼女。  それはこっちが聞きたい。  目の前にそれがあるのに触れられない。右手の中指の先をエアーでピクピク動かしながら、涙を零すこいつの顔の方よりもしっかり腿まで湿ってる下半身を視線だけで愛撫しながら問いただす。  男ってやつは所詮こんなもの――――  最低だよ。俺は。      ★  こうなるまでの経緯(いきさつ)。それは――――
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