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「ウソッ! そんな、いきなり!」
「あぁ、具合がいい。三好の内は、最高だぞ」
「ひあぁ、あんん! はぁ、はッ! あぁああ!」
仰け反る廉の身体を、その腰を、省吾はしっかり抱いていた。
一滴も零さないよう、廉の体内に注ぎ込んだ。
「んぁ、熱い。あ、あぁ、んん……ッ!」
思いきり引き攣り、やがて力を抜いた廉の身体は少し重くなったように感じられた。
荒い息が、やがて甘い吐息に変わってゆく。
その間、省吾は廉の髪を撫でていた。
ジャズバーでふわりと匂った、媚薬めいた彼の髪を指先に絡め遊んだ。
「甲斐さん」
「何だ?」
「あ、あの。悦かったです。すごく」
「生真面目だな、三好は。感想まで述べてくれるとは」
俺も、こんなに燃えたのは久々だ。
目を細め、省吾は廉の髪に口づけた。
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