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「ばれちゃあ仕方ねェ。だが、兄ちゃんも同じだろ?」
「……。」
そして彼は、衝撃的な一言を発した。
「だがな、この中身は多分、お前さんが期待してるもんじゃないぜ」
は? 何だって?
僕はぽかんとする。
おじさんはその様子を楽しそうにニタニタ見つめてる。指で輪っかを作ると、それを僕に見せつける。
「中身、コレじゃないぜ。ほら、よーく振ってみろ」
おじさんは箱を乱暴に手渡す。
艶々と光るそれが不気味に思えて一瞬躊躇うが、結局受け取る。それを耳元に近付けると、ゆっくり上下に揺すってみる。
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