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episod 5 ※
レストランを後にすると、駐車場へは向かわずに客室フロアへと向かった。
手を引かれながら部屋に入るとすぐに寝室へ向かい、優しくベッドに押し倒される。
龍也の身体に覆いかぶさり、優しく頬を撫でながらキスを落としていく。
だんだんと激しく深くなる口づけの合間にシャツのボタンを外されていく。
いつもより激しい口づけに息が弾む。
「んっ・・・理人さん・・・っン」
キスの合間に名前を呼ぶと、口の端から唾液が伝う。
シャツをはだけて胸の突起に口付けられる。
そうしながらも片手でベルトに手をかけ器用に外していく。
あっという間に衣服を剥がれ生まれたままの姿にされた。
「かわいいよ、龍也」
そう言いながら理人も手早く服を脱ぐと、龍也の足を開かせ内ももにキスを落としてく。
既に蜜を垂らし始めた中心に口付けると、そのまま先端を咥え口を窄めて上下に扱く。
「ンあぁっ!」
性急な愛撫にすぐに射精感が沸き上がる。
「龍也、イくところ見せて」
そう言いながら左手で顔を固定され至近距離で見つめられる。
中心を扱く手は速さを増していき、くちゅくちゅと卑猥な音が大きくなっていく。
「んっだめ、理人さん・・・!」
イく瞬間ギュッと目をつむり理人の左腕に力を込めた。
アルコールのせいかいつもより感じてすぐに達し、下腹が濡れるのを感じた。
目を開けると満足そうな理人の顔が見える。
「かわいい」
そう言って深く舌を絡ませたキスを繰り返す。
息を整えていると体を起こした理人が優しく声を掛けてくる。
「痛くないようにたくさんほぐすから」
そう言って龍也が吐き出した雫を指に絡め、入り口に撫でつけゆっくりと中に入れてくる。
今まで何度もこの行為をしてきたが、まだ一度も身体を繋げたことはなかった。
(する・・・んだよね)
今から行われる行為を想像してごくりと喉を鳴らした。
指での愛撫は慣れていたから、ここまではまだ大丈夫。
2本、3本と増やされ、龍也のイイところを集中して刺激してくる。
とろとろに溶かされたころ、ゆっくりと指が引き抜かれた。
足を抱え浮かされた腰の下にクッションが置かれると、いよいよ後ろの穴に理人のものが宛がわれる。
「ゆっくり入れるからね」
やっと、繋がることが出来る。
期待と緊張でうまく力が抜けない。
それに気づき、理人は龍也の前を緩く扱いてくる。
与えられる快感に自然と力が抜けたのを見逃さず、理人はゆっくりと龍也の中に挿入っていく。
「んんっ!」
想像以上の圧迫感に声が漏れる。
「まだキツい?一回抜く?」
思わず上げた声を、痛みのためと思った理人が心配そうな顔でのぞき込んでくる。
「ちがっ・・・痛くない・・・っから、やめないでっ」
動きを止めていた理人の首に腕を回し懇願する。
痛くはないから。もっと・・・。
「痛かったらすぐに言ってね?」
そう言ってゆっくり腰を進めて龍也の奥に入っていく。
「全部入ったよ」
耳元で低く艶っぽい声でそう言われ抱きしめられる。
結合部に理人の熱を感じ、根元まで飲み込んでいることを自覚した。
やっと、ちゃんと繋がることが出来た。
「龍也の中、すごく気持ちいいよ」
理人の背中に腕を回すと夢中になってキスをする。
やがてゆっくりと律動が開始され、優しく中が犯されていく。
「ん・・・ふっ・・・あぁ・・・うあっ」
揺さぶられるたびに口から甘い声が漏れる。
抽挿が激しくなると、それに合わせて水音も大きく聞こえてくる。
腰をつかまれて激しく揺さぶられていると、理人の切羽詰まった声がかかる。
「龍也、そろそろ・・・出すよ」
そう言うと龍也のものに手を伸ばし、強く早く扱き始めた。
前立腺と前への刺激で龍也はすぐに弾けた。
「あっ!理人さん・・・あぁああっ!」
二度目の性を吐き出しながらびくびくと体が痙攣する。
ぎゅうぎゅう締め付ける中の動きに導かれ、理人も龍也の奥で達した。
「っ・・・!」
吐き出すリズムに合わせて腰を打ち付けられる。
身体の中に理人の吐き出す熱い飛沫を感じる。
理人は奥に放つとそのまま龍也を強く抱きしめキスをして、耳元でささやく。
「愛してるよ。龍也」
心地よい疲労感に龍也は意識を手放した。
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