いじめられっ子の僕ですが、彼女が欲しいし、したいのです(前編)

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 白い肌に黒い髪。そこまで可愛いというわけではないが、線は細くバレーボールの部活の時にたまに見える太ももがたまらなく色っぽい。あの太ももを触ってみたい。膝枕にしたい。挟まれてみたい。 あぁ人生はかくも不公平だ。僕はこういう女性の事になるとよく振り回されてしまう。当然勉強も身に入らず授業も上の空。女性の神秘にいつまでも固執してしまうのだ。そもそも鈴木が悪い。 あいつがセックスをしなければ授業に集中できたはずだし、川中由紀の太ももに想いを馳せることもなかった。百歩譲ってセックスまでは認めよう。だが自慢するのはどうかと思う。 したくてもできないやつがいるんだから。そういう気配りができるように頭に血を回すべきで、下半身に血を回すべきではない。かといいつつ、僕は川中由紀の太ももを想い少し血が巡っているが。  そもそも、モテるためには何が必要なんだろう。
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