線香花火

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 でも僕の何を気に入ったのか分からないが、高二になった今でも仲良くしている。 人は見た目じゃないなと、こいつでしみじみ思った。 「ていうか、どうしたの?その頭」  俺は目を丸くさせ遼雅の頭を見た。  昨日まで白に近い綺麗な金髪だった髪が今は黒髪になっていた。こいつの黒髪を見るのは初めてだ。しかも眼鏡をかけていた。何個も付いていたピアスは外されている。髪と眼鏡で随分雰囲気が変わって見えるが、ピアスの穴が何とも言えないほどの痛々しさが目立っていた。  眼鏡は頭が痛くなるから嫌いだと言い、ずっとコンタクトレンズだったのに。イメチェンか?いまだにこいつの考えが分からない。いつも突拍子もない事を言っては僕を驚かせるのは日常茶飯事だ。  遼雅は少し照れたように髪の先を触りながら言った。 「ちょっとイメチェンしようと思って」 「なんでまた」 「いやー好きになった人が真面目な人がタイプみたいでさー」  照れているのを隠すように笑いながら言った。全然隠れてないけど。 「やっぱ見た目から入ってみようと思ってさ」 「へー良いんじゃない?似合ってるよ」 「マジ?良かったー」
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