3人が本棚に入れています
本棚に追加
遼雅は本当にホッとしたように喜んだ。
こいつも内心似合っているのか不安だったようだ。
顔が整っているからなんでも似合うと思うが。まぁ本人には言ってやらない。
「で?誰なの?その好きになった人ってのは」
「誰だと思うー?」
ニヤニヤしながら言ってくる。
クイズ系かよ。正直そのクイズを俺にするのは間違っていると思う。なにしろ女子と接点のない僕はまともにクラスメイトの女子の名前を覚えていない。
でもずっと前からこいつなのか?と思う女子が一人いる。
「えーと…咲良?」
「え、なんで咲良ちゃん?」
逆に違うのか?
あんなに咲良の事見てたくせに。
「そんな見てた?」
声に出ていたみたいだ。
「可愛い女の子はつい見ちゃう性質なのかな!」
ウィンクをしながらふざけた風に言う。
「で、誰?」
面倒になったので適当に流してやる。少し間をあけてから言った。
「前新しく入ってきた女の先生いるだろ?」
前入ってきた先生…。
思い出そうとするがあまり顔が思い出せない。確かこの前の集会で校長に紹介されてたと思うが…
「保健の…?」
「そうそう」
良かった、合っていたみたいだ。
最初のコメントを投稿しよう!