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「うわ、いってぇぇーーー!!」
体からは血が出ており、生暖かい感触がする
俺は死んだのか。あぁーーもっと生きたかったな…
何も見えない…死んだのか。
でも意識はある…
体は動かない…
「う…ぅぁぁぁーーーー!!!」
突如頭に痛みが響く
「よいしょっと!」
誰の声か分からない
「ねぇ、聞こえるー?」
病院で声を掛けられているのか…
「ちょっと起きて!」
「うわぁあ!」
「やっと起きたね!」
当たりの地面はコンクリートが見える。
裏路地?
「ねぇねぇ返事してー」
「…えどこにいるの?」
「どこってここだよ!」
「どこだよ!」
「頭の中だよ」
「…え?何言ってるの」
「だから!頭の中だってば!」
「え、まじ?」
「まじ…?」
「あ、まぁ頭の中にいるよ」
「どこだここ…」
「ここはヴァレサリトという国だ」
「知らないな…」
「そうだろうね。君は異世界からやってきた転生者だ」
「転生?」
「そう、私がここに転生させた。記憶も身体も存在させたのも私」
「え?」
「あ、でもね、この術式だと記憶も身体も残るよねって話しかけ」
ケラケラと笑う
「転生…なんのためにだ?」
「え?なんのためかって?」
「いやねー、この世界に神たちが見てるランキングがあるんだけど、そのランキングにおかしな点があるから直せって言われたんだよねー。ほんとに1使い荒いよね…。」
「ランキング?」
「あぁ、君は将来的にはランキング2位だよ。この世界で」
………
………
………
「なにか言えよ…」
「わかった」
「え?」
「ランキング1位になってやんよ」
「…え?…え!!??」
「いやいや何を考えてるの」
「無理無理無理。もう決められてるんだよ」
「いや1位になってやる」
「…あぁもういい。わかった。1位な1位なわかった」
「異世界ライフだぁ!!!」
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