運命の恋の始まり

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「い、いえ! なんでもありません!」 「空き缶をポイ捨てするなよ。マナー違反だぞ」 「すす、すいませんでした!」 「ポイ捨てするようなゴミクズ野郎はとっとと失せろ」 「はい! 失礼します!」  男はくるりと背を向け地面に空き缶を落とすと、一目散に逃げ出した。  美少女は再び空き缶を拾って叫ぶ。 「忘れ物でーす ! !」  大きく振りかぶって……投げた!  カコーン!  当たったー! 逃げる男の後頭部にクリーンヒット! 男、飛び上がった!  だが振り返らず逃げる! 早い、これは早い! どんどん遠ざかる!  もう姿が見えない、逃げ切ったーっ ! !
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