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すごいっ。思わずそう漏らし、素直に驚いて彼の顔をつい見てしまった。目が合い、彼が嬉しそうににっこり微笑み返してくれる。本当に嬉しそうに。やっと俺を見てくれたとばかりに。
「この身体でしょ、俺。すっごい食べるんですよ。イメージ通りってよく言われます」
彼は本当に大きい。身長はゆうに180センチはあると思う。千夏の目線からだと確実に見上げてしまう。身体もがっしりしていて、見るからに学生時代はスポーツをしていたと窺える体つき。だからって木偶の坊みたいにぼやっとしているわけじゃなく、ゆったりしているわけでもなく、先程あっという間にここに来たように俊敏でキビキビしている。
「前から思っていたけど。なにかスポーツしていたの?」
にまーっと、いつも以上に口角をあげ頬を緩め彼が笑む。千夏はやや後ずさり……なんだか嫌な予感。
「やっと俺に興味を持ってくれましたか!」
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