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「大丈夫ですよ。いままで通りに、コンサルの戦力として精進してもらいたいし。僕もいままで通り。無碍にするつもりはありませんから」
田窪さんのホッとした顔。だけれど、そんな田窪さんが躊躇いながら、そして僕の目を見ず窓の外へと視線を逃していった。
「てっちゃんもだよ。わかっているよね。美佳子ちゃんのこと、今まで通り信じてあげてよね」
僕は。答えなかった。
ひたすら溜め息をついてミーティング室からコンサル室へ戻る途中。
「佐川係長、元気出してくださいね」
「係長、気にしないでくださいね」
通りがかりの給湯室で、中休みにはいる為のお茶を煎れている女の子達に呼び止められた。
「うん、大丈夫だから」
笑うと、彼女達がほっとしたように微笑み返してくれる。
ささやかだけれどそんな彼女達の有り難い励まし――だけだと思っていたのだが。
「落合さんはあんなこと言うけど。美佳子先輩、係長と結婚が決まった時、とっても幸せそうでしたよ。ね」
「そうですよ。確かにそのすぐ前に嫌な事があったかもしれませんけど。とても落ち込んでいたのに、すっごく明るくなって」
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