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はじめての窃盗に味を占めた旅人は、盗んだり壊したりと、思いのままに悪事を働いた。
もっと刺激的で過激な悪事を――乱れきった欲望はさらに肥大化し、歯止めが効かなくなっていった。
そして旅人は、自身が抱く最も大きな欲望を満たすことに。村一番の美女とされる村長の妻を寝取るために、村長の邸宅に忍び込んだのだ。
堂々と玄関の扉を開き、足音を鳴らしながら夫人のいる部屋を探す。寝室のベッドで横になりながらテレビを観る夫人を見つけると、よだれを垂らしながら飛びかかった。
頭巾を被っているため、愉悦に溺れる夫人の表情は拝めないが、その体はあまりにも美しく、旅人の肉欲を掻き立てた。
脳みそが蕩けるような快感を味わいながら、時間を忘れて村長の妻を抱き続ける旅人。果ててはまた覆い被さりを繰り返す。
そして、もう一戦交えようとしたその時、旅人の耳元で銃を構える音がした。
「おい!」
野太い男の声に、旅人は思わず頭巾を脱ぎ、夫人の体から飛び退いた。
銃を握るのは、額に血管を浮かべた村長。そして、その銃口は紛れもなく旅人に向けられている。
「ひぃぃ、昼と夜の間は無法地帯なのでは?!」
「今、何時だと思う?」
旅人は窓の外に広がる朝焼けを見た。
「我が村のルールでは、昼と夜の間は何をやっても構わんが、夜と朝の間の時間までには行為を終えねばならないという、絶対的なルールがある!」
「え?」
銃を構えた村長の背後から、屈強な男たちが現れ、惨めな裸体のままの旅人を連れ去った。
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