BL小説を置いてきた話

12/12
前へ
/12ページ
次へ
 新しいノートを取って、僕は小説を書き出す。バスケ部の少年と、内気な文学少年の物語。  バスケをやっている彼は、爽やかな笑顔で文学少年に微笑む。  岡野の顔を思い出す。続きを読みたいと言ってくれた。あのときの笑顔。  僕を引き寄せたときの逞しい腕。  僕は手を止めることなく、書き進んでいく。  また、見せられない小説が増えそうだ。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加