呼ぶ声
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不機嫌な先輩をしりめに、俺は内心ほっとした。 遊歩道に戻るのに二時間ちかくかかったが、もう帰れると思うと疲れも吹き飛ぶ。 そしてようやく駐車場が見えてきたと思ったとき、先輩が立ち止まった。 「どうしました?」 「呼んでいる」 先輩はそう言うと、森に入って行こうとした。
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