呼ぶ声

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その姿に恐怖を感じた俺は、先輩の手をつかんで強引に車まで引っ張って行った。 車に着くと先輩は「あれっ、俺、どうじたんだ?」と言った。 「別に」と答えると、先輩は怪訝そうな顔ながら車に乗り込んだ。 それから数日後、先輩が消えた。 騒ぎはだんだん大きくなり、警察が動き、他県から両親も駆けつけてきた。 俺を含めて大勢の人が探したが、あれ以来先輩の姿を見た者は誰もいなかった。        終
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