【 第20話: カプッとしちゃうぞ♪ 】

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【 第20話: カプッとしちゃうぞ♪ 】

 俺は、不覚だった……。  32歳の俺が、15歳のミャーの魅力に負け、鼻血を出してしまったのだ。  しかも、その鼻血をミャーが『ペロッ』と舐め取った……。  そのミャーの舌触(したざわ)りは、まるで、子猫ちゃんに舐められた時のような、柔らかくザラザラとした感覚だった。  俺は、後方へ体を反らして、ミャーに思わずこう言った。 「あ、ありがとう……。ミャー……」 「どういたしましてにゃ♪ おいしかったにゃ♪」 「お、おいしかった……?」  この小娘は、何を言っているんだろう……。  32歳のおやじの鼻から出た、汚い汚い鼻血を、おいしかったなんて……。  やっぱり、イカれた野郎だ……。この猫ニャンニャン野郎は……。 「タロー、ミャーもう我慢できないにゃ……。早くタローと『カプッ』したいにゃ……」 『ゾワワワワワ……』  俺は、全身に電気が走った。  遂に、『カプッ』というプレイが始まってしまうのか……?  イカれた野郎のプレイだから、とんでもないプレイに違いない……。  俺は、そんなプレイを今夜、初体験するのか……?  怖い……。ドキドキする……。 「タロ~、『カプッ』してもいいにゃ?」  ミャーは、甘えた子猫ちゃんのようなかわいい声で、両手を胸の前で猫の手のように丸めて、首を斜めに傾けてお願いしてくる。  かわいい……。癒される……。  遂に、その『カプッ』というプレイが始まっちゃうのか……。 「あ、ああ……、い、いいよ……」  俺は、受け入れてしまった……。  このかわい過ぎるミャーの魅力に、32歳のおっさんは、完全にノックアウトされてしまったんだ……。  俺はもう、どんなプレイも受け入れようと思っていた。  すると、ミャーは、そのかわいいお口を開くと、かわいい八重歯を見せながら、笑顔で俺に近付いた。  俺は、思わずそっと、瞳を閉じた。  近くにミャーの吐息(といき)を感じる。  俺の顔に近づく……。  そして、何故か、俺の首元へ……。  んっ? 首元……? 『カプッ!』 「ぎゃぁぁーーーーーーっ!!」
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