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【 第24話: 朝のトマトジュース 】
「タロー? タロー、起きてにゃ。タロー、朝だにゃ」
「んん~……? あ、朝……?」
「そうだにゃ。もう、朝だにゃ」
「んん~……、え、ええぇーーーーっ!! 朝ぁーーーーーーっ!!」
『ガバッ!』
俺は、ビックリして素早く上半身を起こした。
「お、俺……、あのまま、寝ちゃったのか……?」
「そうだにゃ。タロー、ミャーがペロペロ鼻血舐めてたら、そのまま白目向いて寝ちゃったにゃ」
「マ、マジか……」
俺は、うかつだった……。
俺は、一番の山場で、意識を失い、そのまま寝てしまったのだ……。
「タロー、ごめんにゃ。昨日、ミャーがタローの生き血を吸ったのと、鼻血が何回も出ちゃったから、多分、貧血になっちゃったにゃ」
「ひ、貧血……?」
そう、俺は、最大の山場で、貧血になり、そのまま意識を失ってしまったのだ。
「(俺は、何という失態をしてしまったんだろう……。一番いいところだったのに……)」
ふと、ミャーの方を見ると、ミャーの着ているバスローブが昨日よりもはだけていた。
そのミャーのふっくらとした胸の谷間がはっきりと見えている。
それに気付いたミャーが、恥ずかしそうにそれを直す。
そして、また、胸の前で猫ニャンニャンの手でワチャワチャし始めた。
何かを要求されている……。
その様子を見た俺は、ミャーの両肩をガシッと両手で掴んだ。
今こそ、男としての威厳を見せるんだ。
すると、ミャーは、ハッとした様子で、俺の顔を見ると、俺の胸に飛び込んできた。
『ガバッ』
「(ふふふ……、何てかわいいやつなんだ……。所詮、まだまだ15歳の子猫ちゃんだな……)」
『カプッ! チュ~、チュ~、チュ~……』
「んっ? チュ~チュ~……? 痛てててててぇーーっ!! や、やめろ! やめてくれぇーーーーっ!!」
俺は、ミャーに朝から思いっきり、生き血を吸われていた……。
ミャーが俺に要求していたものは、これだったのだ……。
俺は、またしても貧血で倒れた……。
『ポテッ』
「タ、タローーーーーーッ!!」
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