【 第33話: 新婚初夜① 】

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【 第33話: 新婚初夜① 】

 食事が終わると、ダガヤ王が俺たちの元にやってきて、興奮気味にこう言った。 「ミャーよ。今夜はしっかりとタローに尽くすのじゃぞ」 「はい、お父様。ミャー精一杯頑張るにゃ♪」 「タローよ。今夜はミャーを頼んだぞ。わしは早く孫が見たいのじゃ」 「は、はい……、お父様。可能な限り頑張ります……」 「うん、うん。じゃあ、早く寝室に行き給え」  ダガヤ王はそう言うと、満足そうに去って行った。  グリフも、俺たちを寝室に案内すると、そそくさと部屋を出て行った。  またしても、俺とミャーだけだ……。 「今日は、ミャーが先にシャワー浴びてくるにゃ……」 「あ、ああ……」 『シャーーーーッ!』  俺はまたしても、ミャーのシャワーを浴びている姿を妄想してしまった……。  あのモカブラウンのショートヘアーが水に濡れる……。  そして、あの透き通るような白い肌を弾ける水たち……。  ああ、今日遂に、ミャーは俺の本当の妻になるのか……。 「あっ、いけね。また鼻血が出てきちゃった……」  しばらくすると、ミャーは、また恥ずかしそうに浴室から出てきた。  今日は、胸にうさぎちゃんが付いているピンク色のガウンだ。  実に、かわいらしい。 「お、俺もシャワー浴びてくるね……」 「うん……」  俺がシャワーから出てくると、ミャーは既に髪を乾かし、例の円形の天蓋カーテン付きのベッドに女の子座りをして待っていた。  おしりのしっぽは、今日は一段と立っている。  相当、興奮しているようだ……。  俺も天蓋カーテンを(くぐ)り、ベッドへ入る。  ミャーの顔は、既に真っ赤だ……。 「さ、さあ、寝ようか……」 「うん……」  ミャーの声は、一段とかわいさを増している。  俺は、ミャーの方をじっと見つめ、ミャーの両肩を掴み、男らしく一気に抱き寄せた。 「きゃっ」  ミャーは小さく声を上げたが、嫌がる素振りはない。  今日は行けそうだ。  俺は、男らしく、右手でミャーの(あご)を持ち、少し上に持ち上げた。  そう、いわゆる『顎クイ(あごくい)』というやつだ。  ミャーは嫌がらない。  俺を受け入れてくれるようだ。  俺は、ゆっくりとミャーに顔を近づける。  ミャーは、そっとその大きな瞳を閉じる。  俺は、そのマシュマロのような柔らかなミャーの唇を奪う……。 『チュ~、チュ~、チュ~……』  そう、チュ~チュ~チュ~と……。んっ? チュ~チュ~チュ~……? 「痛ててててて……!! また血ぃ吸っとるがやぁーーーーっ!!」
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