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自宅から二分の通りには、入ったことのある店だけでも、三件ほどラーメン屋がある。
よっしゃ豚骨麺食おうと思い、〇郎ラーメンに足を向けた。
狭い入り口に足を踏み入れ、券売機で食券を買い、どこに座ろうかと店内に目を走らせる。
「うえっ」
思わず、声に出てしまった。
カウンターの手前の席に、黒いバックパックを背負ったままの女子高生が座っている。
汁なし麺を食っていたアマミが彼を振り返り、げっと声をあげた。
「あんた、なんでここにいんのよ。ストーカーか」
それはこっちの台詞である。
もしかしたらマコさんに再会できるのは、もう少し近い未来だったりしないだろうか。
*終
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