ヨルトヒルノアイダヲトベルトリタチ

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 目覚めるとそこには、仕事仲間の力石(りきいし)とドレークの姿があった。時計を見ると、午前8時。外は相変わらずの雪景色。今日はずっとゴロゴロとしていたいのに。 「まだ8時じゃないか。僕は今日、ゆっくり寝ていたかったんだけど。」  僕がそう言うと、力石とドレークはすぐさま反論してきた。 「Why(ホワイ) can(キャン) you(ユー) sleep(スリープ) a() lot(ロット) in(イン) this(ディス) special(スペシャル) day(デイ)?」 「なんで寝ちゃうんだい。みんなで盛り上がるために準備を手伝ってよ。今日は大晦日だろう?」  はぁ、と僕は小さくため息をついたけれど、このふたりが何かを思いたったら、もう誰にも止められないので、仕方なくふたりの言う事に付き従った。 「じゃあ朝っぱらから何をすればいいんだい?」 「まずは腹ごしらえだ。朝食をとってくれたまえ、京極(きょうごく)くん。」
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