63人が本棚に入れています
本棚に追加
昨日頂いた産みたて卵の朝食を食べながら、みんなで今日の予定を確認。
ちなみに卵はすごく黄身が濃厚で美味しかった。どこかで売ってるなら大阪に大量に買って帰りたいレベルだわ。
「おばあちゃんとお父ちゃんは午前中に出掛けるからね。美音と拓海はお昼前には隆成おじさんが迎えに来るから」
「え?なんで」
「いちご狩りに連れて行くって、浜田農園さんよ」
「本当!?やったぁ!」
拓海は大喜びね。実は私も行きたかったんだけど今回は仕方ない。
「俺も行きたかったな、拓海が世話になっているから挨拶をしたかった」
櫂もね、父親だから気になるのは当然だわ。
「拓海、あとでばあちゃんから菓子折りを受け取って浜田さんの所に持っていけよ。そのうち父ちゃんも挨拶に行く」
「うん、分かった」
え〜、とか嫌な顔をしないのが拓海よ。そういう所は本当に素直に育ったわ、そもそも櫂は自慢の父親だから逆に連れて行きたいか。
「いちごってまだあるんだね。温室栽培ってすごいね」
「うん、クリスマス頃から長い所だと6月の上旬まで収穫出来るんだって」
「半年も!」
美音の言葉に拓海が答えていた。本当にこの子は興味を持ったものはちゃんと勉強しているわ。
「大阪に持って帰れないのが残念ね。せめて美音と拓海は沢山食べておいで」
「はい!」
私の言葉に、嬉しそうに頷く美音だった。
最初のコメントを投稿しよう!