後日談㉒ ー拓海ー

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   家に入るとばあちゃんだけがいて、夕食の準備に取り掛かっていた。  急いで手を洗い、その準備を手伝い始める美音。 「ありがとうね美音、あら美味しそうないちごね。晩御飯の後にみんなで頂きましょう」  俺と美音はいっぱい食べて来たけど。 「ばあちゃん、父ちゃんは?」  今日は隣の土地の持ち主に会いに行ったんだよな。なにかあったのかな? 「客間にいるわ。ちょうど良かった、もう晩御飯だから呼んで来てくれる?」 「分かった」  今日はばあちゃんの野菜の煮物と鶏の照り焼きだな。俺は両方とも好きだ。最も俺は好き嫌いは無いけど。  三階まで階段で上がって、客間のドアをノックする。 「父ちゃん、晩ご飯だよ」 「おう、すぐ行く」  返事があったのでドアを開けた。父ちゃんは客間に置かれたパソコンデスクの前で、いっぱいの書類に囲まれてなんかやっていた。  こっちに来ても結局仕事が大変だな、父ちゃんは。  ドアを閉め、自分の部屋に寄ってからリビングに戻った。  美音とばあちゃんが食卓を整えてくれてる。あとはご飯と味噌汁だけだ。  父ちゃんもリビングに降りてきた。  それを合図にご飯と味噌汁が盛られて、みんなでテーブルに着いた。
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