最悪の日【幸奈side】

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現実逃避か、私は無駄なことを考えてしまっていた。 私はこれからいったいどうすれば・・・ 「・・・おい!」 「え!?」 誰かが私の肩に手をのせて、私のことを呼び止めた。 「おい、柏木 幸奈」 「な・・・なな・・・、 なに触ってんのよ!?」 私は知らない男に自分の名前をフルネームで呼ばれた事に驚くよりも、 肩に乗せられた男の手を振り払おうと必死だった。 私は男が大っ嫌いだ! 「触らないで!気持ち悪い! 大体誰!?なんで私の名前知ってんの!?」 「驚く順番おかしくねぇか?」 「はぁ!?」 「まぁ、いいや、とにかく早く乗れ」 「は?乗れってなに―――」 言い終わる前に私は黒服の女性たちに両脇をつかまれ 無理やり車に乗せられた。
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