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「HEY!
俺はマジでイケてるMEN☆好きなものはイケメン!つまりは俺☆のことだぜHEY! YO!!
見ろよイケてる蛍光黄色! 超格好いいだろ蛍光黄色!俺のちょんまげリスペクトしろ!」
あ、どうも!前回、実を食べられるだけ食べられて捨てられる運命にあった梅干しの種を助けたことにより一躍有名になり、モテモテになった
俺☆です(かなり詐称あり)
いやー、ほんと、有名になっちゃって困っちゃいますよー!
そこら辺歩いてるだけでサイン求められちゃうし?(※借金連帯保証人の)
家にまでファンが押し寄せてきちゃうし?(※借金取り)
いやはや、困ったもんだぜ~!
ということで、変装のために蛍光黄色スーツにしました!
蛍光黄色スーツも似合っちゃう俺☆ちょんまげも太陽の光に照らされて輝いてて最高だぜ!
だが、そんな蛍光黄色スーツ+ちょんまげにした途端に、俺は悲劇に見舞われたんだ……。
そう!
スーツと同じ蛍光黄色のポーチを落としちまったんだ……!
あれには全財産のカニカマが十本入っていたというのに! くそっ! 俺としたことが!!
でもまぁ、心当たりはあることにはあるんだぜ?
何せ俺☆だからな。ポーチ……いや、カニカマの場所を察知することなんて簡単だ。
財布、もといカニカマは! ここから百キロ先の交番に落とし物として届けられている!!
だが……流石に百キロを歩いていくというのはカニカマのためといえ、現実的じゃあない。
ということで、バスに乗りたい。何ならタクシーに乗りたい。
しかし、俺は財布も落とした。金は入ってなかったからこの場に財布があってもなくても同じことだったが、交渉材料として使えるカニカマも今はない。これはかなり痛いし、どうにもできない。
こんな状況。普通の人なら狼狽えるだろ?
だが、俺は違う!
なんせ、俺☆は石っころ長者だからな!!
石っころ長者でタクシー代を稼ぐぜ!
そんで、蛍光黄色の財布とカニカマを迎えにいくんだ!
俺は決意を胸に、道端の石っころを手に取った。
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