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「高校時代もこんな風に三人は仲良かったんですか?」
「ん、あ…まぁな」
怜は缶ビールを飲みながら返す。
でも、少し歯切れが悪かった。
「昔は四人だった…」
さっきまでちゃけらけていた佑介さんの顔は急に真剣になる。
四人?
「俺には双子の兄が居たんだ…」
聖さんも重い口調で話を始める。
「一卵性の双子でね…名前は小早川雅斗(コバヤカワマサト)」
「雅斗さんは今…何をしてるんですか?」
「雅斗は四年前に死んだ」
「えっ?」
私は怜の言葉に絶句する。
佑介さんや怜の表情からも笑みが消えた。
皆、心から雅斗さんの死を悼んでいた。
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