Fake love～社長とヒミツの結婚契約書～

懐妊

私はお米を研ぎ終え、三十分程、米を置いてキッチンを離れる。
その間に､常備している妊娠検査薬で調べてみた。

――――妊娠していれば、くっきりと陽性マークの線が出るはず。

過去に二度、その陽性マークを見て涙した。
でも、今度は違う。

結果を待つ時間がとても長く感じられた。

「・・・」
検査薬の判定は陽性。

――――私は怜の子を身ごもった・・・

私達の結婚生活は妊娠期間の十月十日か・・・

私が怜の子を無事に出産すれば、契約は終了。