プロローグ*御曹司の花嫁役

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「君は相当借金があるようだな…」 その借金は同棲していた恋人の祐也の闇金で借りたお金。 勝手に保証人にされ、彼は闇金の執拗な取り立てに恐怖をなして失踪。私が返済する羽目になった。 「!?」 「君のコトを色々と調べさせて貰った。 君には旧家の財閥・神楽坂家の花嫁を演じて貰うから…」 彼は私の身辺調査をしていた。 「でも「フェイク」の契約上では手を握る以上の接触は出来ない。 だから、俺は君と直接契約したいんだ…角南さん」 「私と直接…契約?」 目の前に座るクライアントは先月亡くなられた大手GMS『レオン』神楽坂貞治(カグラサカテイジ)の孫・神楽坂怜(カグラサカレイ) 三十歳。
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