プロローグ*御曹司の花嫁役

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店舗視察の時は愛想よく振る舞い、従業員達に労いの言葉を掛ける彼。 優しく温厚なイメージしかなかったけど。 目の前の彼は全く別人で、口許に浮かべる笑みも何処か冷たい。 今までの彼はビジネスライクで目の前の彼が本当の姿なのかもしれない。 「これが俺の作成した契約書だ」 「これって!?」 秘書が徐にテーブルに広げたのは『婚姻届』 「本当に結婚するんですか??」 「そうだ・・・君には俺と結婚し、一年以内に子供を妊娠出産して貰う。それが君の仕事内容だ」 「ええ~っ!!?」 私は思わず頓狂な声を出した。
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