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「俺がコーヒーに睡眠薬を混ぜておいたんだ…」
神楽坂さんは口角を上げて、嫌な笑みを浮かべる。
「!?最低…」
私は睡魔に襲われながらも、彼を睨み据えた。
「最低でも結構だ・・・俺の花嫁は君しか居ないんだ。紗月」
「私は絶対に…」
「そのまま…眠っていいよ。
俺は君をベットの上で、介抱してあげるから…」
「帰ります…」
私はソファ椅子から立ち上がった。
でも、カラダはどんどん睡魔に侵食されていく。
「そんなカラダでは無理だよ…紗月」
彼は睡魔に抗う私の名前を優しい声音で呼び、抱き締めた。
「は、離して…」
『三鷹店』女性従業員達のアイドル・神楽坂怜様。
私はその怜様の腕の中でとうとう意識を手放してしまった・・・
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