ヤキモチのその先に

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攻め:桐嶋昂哉(きりしま こうや)。リーマン部下、一人称はオレ。 受け:崎谷優輝(さきたに ゆうき)リーマン上司、一人称は僕(プライベートは俺) ☆出張二人で行って手違いでホテルの部屋がひと部屋しか取れてない。 出張先での夜、飲みに出かけたところで後輩の昔馴染みに遭遇。女の子にモヤモヤするも流れで3人で飲むことに。 愛想笑いでそ場を凌ぐもだんだんモヤモヤしてきて・・・ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 俺、どうしてこんなことしてるんだっけ?と思い返す。自分でしている事なのに、記憶と行動が結びつかない。それは自分がいかに動揺していたかを表しているような、そんな気がした。 後輩で、恋人の昂哉を押し倒し乗り上げて見下ろしているのは驚いた顔の恋人、昂哉。そして、何故か泣きそうな俺。 何とか思い出そうと自分の記憶を辿る。 【ヤキモチのその先】 ーー5時間ほど前ーー 出張先のホテルフロント。 「えっ、1部屋しか取れてない?あの、もう1部屋空いてたり……」 「お待ちください、確認致します。」 「あぁ、お願いします。」 「申し訳ございません、本日はもうご予約でいっぱいとなっております。」 チェックインをしている昂哉がなかなか戻ってこないので自分もフロントへと近づく。 「おい、どうかしたか?」 「先輩、あの……」 「ん?」 昂哉は情けない声を上げる。 「いや~、その、なんか手違いで部屋が1部屋しか取れてないらしくて……」 昂哉は困り顔で説明した。
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