ヤキモチのその先に

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「あ、あぁ……ちょっと酔ったみたいだから、今日は帰るよ……ごめんね。お金は払っておくから……」 「大丈夫ですかー?」 「あぁ、大丈夫だよ。君たちはゆっくりしてくといい。それじゃ……」 フラフラと席を立ち上がり入口へと向かう。こんな気持ちのままじゃ、楽しめないし、むしろ嫌なことを言ってしまいそうだしなにより辛い。 「あ、ちょ先輩!ごめん!俺も帰る!じゃぁな!」 「え、あ、ちょっと~!!……まぁいいか。おいちゃーん生ちょーだい!」 美咲は特に気にすることなく、また飲み始めた。 * * * * * 「先輩!先輩!!」 「うるさい。」 「ほんとに、あいつなんでもないんですって!」 「別に、隠さなくてもいいんじゃないか?てか、ここ外だからあんまでかい声出さないでくれるかな。」 気持ちの整理がつかなくて、イライラした口調になってしまう。こんなモヤモヤしてイライラする気持ちを感じることが珍しくて昂哉に当たり散らしそうになるのが嫌でそれ以上は何を言うわけでもなく無言で歩き続けた。
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