ヤキモチのその先に

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ホテルに1度戻り私服に着替えて再度街へ繰り出した。 ホテルの近くの美味しい店をフロントで訪ね、いくつかの候補の中から店を選んだ。 「はぁ~美味いな。」 「ですね!適当に選んだけど当たりでしたね!」 2人でいくつかの候補から適当に選び入店。味はさることながら安価で色々楽しめる店だった。 「あぁ。この味、好きだな俺。」 「あ、俺も好きです!味覚結構近いですよね、俺たち。」 「確かに、そうかもな。好みも似てる。」 「なんだか、嬉しいです!先輩と同じなの。」 ほんとに真っ直ぐで、相手を喜ばせるのが上手いなと思いながらビールを煽る。昂哉のおかげで今日の商談も上手くいったように思う。 昂哉の放つひと言で嬉しくなるなんて俺も相当こいつのこと好きなんだなと思う。 昂哉はもともとノーマルだし、好きになる予定なんて無かった。真面目な恋愛なんてもう懲り懲りだなんて思ってた俺にとにかく真っ直ぐぶつかってきて……そんな昂哉を……コイツなら信じてもいいと思えた。 そんな少し昔のことを考えていたら後ろから昂哉を呼ぶ聞きなれない声が聞こえた。 「こーやじゃん!なになに~偶然~なんでここにいんの?」
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