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彼が正常位で入って来てくれた。ゆっくり優しく。しばらく腰を振ると元気になって来た。その時ドアの外側から激しい物音が聞こえて来た。もう時間が来てしまった。私は繋がった彼の腰を深く押し込む。
「そのまま動かないでね」注射器を取って毒薬を入れる。
「私の愛しい人。大好きでした。来世では一緒になろうね。私もすぐに行くから、向こうで待ってて!」
そう言って彼のお尻に注射する。彼は笑顔で頷いてくれた。彼の体重がのしかかってくる。
せめて安らかな死を!
注射器を投げ棄て、すぐにピアスの毒針を自分の首に刺す。
強烈な痛みが走る。
ドアから数人の誰かが入って来たが、痛みと吐き気と眩暈で何が何か分からなかった。
私は死が押し寄せてくるまで彼を強く強く抱きしめた。
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