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「可愛らしい車ですね。小回りが効くのが好きなんですね」
「えぇ、大きいのは運転しづらいでしょ?ではどうぞ」
エンジンをかけて、ホテルを目指す。ここからは少し遠いがホテルは山の方にあり、景色もそれなりに楽しめる。
「どの辺りに行かれるのですか?」
「あの山の方へ、景色が良いんですよ」
「よく知ってるんですね、ロマンチストですね。僕はそういうのが疎くて」アクセルやブレーキを踏むたびに彼の視線が太ももに集中していることがわかる。
「浅倉さんって、積極的な方なんですね。イメージと全然違いますね」
「そうですか?私のイメージってどんな感じなんですか?」
「まず、車に乗れなさそうで、運動は嫌いな感じかな?」笑いながら言う。
「あ、でもちょっと当たってるかも、運動音痴なんで」クスッと笑った。
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