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衝撃的な告白だった。もうすぐ死ぬ彼と恋人。その恋人を私が殺さなければならない。私も少なからず好意を抱いていたがセックスをして確信した。私はこの人が好きだ。どうしてこんなことに。受け渡しの場所を変えておけば良かった。今更だった。
「恋人…ですか?」涙声で言う。
「ダメですか?笑えませんが、一生に一度のお願いなんです。本当は生きて明日も明後日もあなたの恋人になりたい。好きでも無い人から無茶なお願いされて戸惑っていると思いますが」
「そんな、そんなことに意味があるの?」私には分からない。こんな不幸なことはない。好きな人を殺さなければならないなし、私達に恋人しての未来がない。
「ありますよ。恋人と最後を過ごせるって幸せじゃないですかね?僕は人生を諦めかけていました。ちょうど良いんです。良いタイミングだったんです」
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