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「ばっ! そんなに締めたらっ…ぐうっ」
派手にイったため、息を切らして動きを止めた僕の下で、兄貴は必死に腰を動かしはじめる。
「んっ、いいよ兄貴。僕の中でたくさんイって」
兄貴の上半身の両脇に腕をついて腰を少しだけ上げ、下から腰を動かしやすいようにしてやったら、僕の尻穴に向かってここぞとばかりに突き上げる。ぐちょぐちょになってるそこは突かれるたびにいやらしい音が出るので、それを耳にしただけで僕のモノは簡単に復活した。
「クソっ、なんでこんなにっ……!」
悔しそうに呟いた兄貴の唇の隙間から、強く噛みしめた歯が見える。つらそうなそれを眺めつつ、縛りあげた紐を解いてあげた。
(このタイミングでフリーになった両腕を、兄貴はどう使うか――)
僕は兄貴の躰の上に覆いかぶさった。自分が撒き散らした白濁がついたけど、そんなのおかまいなしに抱きしめる。
「辰之?」
「中途半端な動きだけじゃ、もどかしいでしょ。だって兄貴のち〇ぽ、イキたいのにイケなくて、ビクビクしてるのが伝わってるし」
「うっ……」
下半身の事情をズバリと指摘した途端に、耳まで顔を赤く染める。激しく上下していた腰が、ちまちました動きに変わった。
「兄貴、まずはどうしたい?」
イキたくてもイケないのはあまりにもかわいそうなので、そっと助け舟を出した。
「……起き上がって、足に絡まってるズボンを脱ぎたい」
その言葉でよいしょと先に躰を起こしたら、兄貴も僕についてきた。対面座位のまま、なんとか下を脱ぐことに成功する。
「それから?」
「それからは、えっと――」
「僕が下になって、兄貴を受け止めてあげる」
くすくす笑いながら、兄貴にぎゅっと抱きついた。
「ほら、このまま腕立て伏せの姿勢をとってみて。簡単に僕が下になれるでしょ?」
「締めすぎだ……」
「だって、こうしなきゃグラつくよ」
「……そうじゃなくて、おまえのナカの話」
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