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口ごもった兄貴は真っ赤な顔を横に背けたまま、腕立て伏せの格好をしたので、躰から両腕と足を外してベッドに背中をあずける。僕を抱えてるとは思えないくらいに、部活で鍛えた兄貴の動きはスムーズだった。
「兄貴、僕のナカは気持ちよくない?」
食い入る僕の視線を外すためなのか、顔を上げて目を閉じる。
「別に……」
もっと深く繋がりたかった僕は両腕で自分の膝裏を持ち上げ、兄貴が貫きやすいように施した。すると最奥目がけて、腰が強く打ちつけられる。卑猥な水音と一緒に、皮膚のぶつかる音が響き渡った。
オナニーでは体感できない、その音を聞くことができて嬉しかった。しかもその音を出してるのは、大好きな兄貴。僕の尻穴が兄貴のち〇ぽを快感に導いている事実に、耳と同時に躰中で快感を得られた。
「はあぁっ、イクっ…ううっ!」
僕の腰を両手で掴み、より一層激しく打ちつけた瞬間、中に熱いモノがぶちまけられる。
「兄貴のっ、ナカででてるぅッ! 熱くてすごいっ!」
兄貴のち〇ぽは勢いよく精液を奥に放ちながら、内壁にごしごし擦りつけられる。何度も何度も繰り返されるそれを感じたら、僕もイキたくなってきた。
「兄貴、僕もイカせて……」
「えっ?」
「だって、ほら――」
賢者タイムでぼんやりしている兄貴にわかるように、僕の下半身に指をさした。
「おまえ、さっきイったばかりなのに」
「兄貴が激しく出し挿れするから、すごく感じちゃったんだよ。だから責任とって」
「責任って……」
僕の強請る言葉をなかったことにしようと、慌てて腰を引いて自身を尻穴から抜こうとするので、兄貴の腰に両足を素早く絡め、その動きを止めた。
「このまま続けてくれたらいいよ。早く僕をイカせたければ、胸を触ったりすれば感じて、即イキするかもね」
兄貴の右手をとり、胸の突起に触れさせる。馬鹿女のような豊満なものではないけど、弄るとそれなりの変化があることを見せつけたいと思った。
「僕がさっき、そこでやってたことをしてみてよ」
こうして兄貴にいろいろ教えながら、淫靡な夜を過ごすことに成功したのだった。
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