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弟の悦び
「兄貴が好きなんだ」
大きな瞳を見開き、必死な形相で弟に告白されたときは、こんなことになるとはまったく思わなかった。アイツの硬くなった下半身を押しつけられた瞬間、脳みそがひっくり返った感覚に陥って、突きつけられた信じられない事実に、言葉が宙に舞ったんだ。
得体の知れない薬を盛られ、いきなり紐で縛りあげられた上に、唇を奪われたことを含めて、全部夢ならいいのにと、あのとき何度思ったか。
目を背けたかったのは、それだけではなく――。
(辰之のナカの気持ちよさに、思いっきり流された……)
弟に導かれた右手で、胸の突起を摘んだ。指先に伝わってきたコリコリする手応えを感じたら、ナカがいい感じにぎゅんぎゅん締まり、イったあとだったのに、また硬くなってしまった。
「ねぇ、反対の乳首をぺろぺろしてみて」
甘い吐息を漏らしながら、もっと感じさせろと強請られた。当然この状況から早く脱したかった俺は、迷うことなく弟の乳首に顔を寄せて、舌先で刺激する。
「あっあっ、ああっ…いい。兄貴の手も口も、すごく気持ちがいいよ」
「…………」
舌で捏ねくり回すだけじゃなく、軽く噛んで乳首を吸いあげると、弟は顔を歪めながらシーツを握りしめ、時折躰をビクつかせた。
責めれば責めた分だけ、いやらしい躰を惜しげもなく晒した弟の最奥を、容赦なく打ちつけた。ナカに放った精液のせいで最初よりもぬめりがあり、滑りすぎて感度がイマイチだった。だが乳首や下半身を触ればナカが締まるので、両手を使ってそれらを弄り倒した。
「宏斗兄さ……、あぁん! 大好きぃっ…兄貴のち〇ぽ、もっとごしごし擦って」
「気持ちいいとこでもあるのか?」
「あるぅっ、ごしごしするとそこに当たるの…おかしくなりそうなくらい、ンンっ、いいよ」
小さく笑ったと思ったら、自ら腰を引いて俺のをナカから抜いた。おかしくなるくらいにいいと言ったのに、どうしたんだろうかとその場で固まる。すると俺の目の前でベッドに両膝をついて、お尻を持ちあげた。
「兄貴、バックでやってみたい」
早く挿れろと言わんばかりに、充血した尻穴を見せつける。
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