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心のうちに溜め込んでいた今までのイライラを怒気に変え、大きな声をあげてやった。すると弟は眉根を寄せて口を引き結び、肩を竦めながら小走りで扉に飛んで行く。
カチャという鍵をかける金属音をしっかり耳にしたので、ベッドに腰かけて下半身を露出した。それを見届けるようなタイミングで、保健室の扉からベッドに戻って来た弟は、俺の姿を見てごくりと喉を鳴らす。
「辰之早くヤれよ。このままじゃ風邪をひくかもしれない」
場所が場所だけに、俺だけこの格好でいるのはリスクが高すぎると思い、弟を急かした。
「うっ…あ、う、ぅん。わかった」
狼狽えるような返事をしたあとに、なぜか頬を染めて床に跪き、俺自身を手に取って、ゆっくり口に含む。
「あぁっ……」
はじめて口でされる気持ちよさに、思わず声が漏れ出てしまった。
弟は敏感な先端をちゅっと吸いながら、頭を揺らして前後させる。じゅっじゅっという水音が保健室に響くせいで、フェラされていることを改めて実感した。
「もっとっ…舌絡めろよ。そんなんじゃイケないって」
俺のを咥えた弟の動きは小さい上に、根元までしゃぶっていないため、絶頂するまでの快感を得るにはまだまだ足りない。多分、弟もはじめてやっているだろうから、歯を当てないようになんて、気をつけているのかもしれないが――。
(学校で大胆な行為にふけるせいで、緊張感も相まって、すぐにイケそうにないかもしれない)
俺は意を決して、もどかしい愛撫を続ける弟の頭を両手で鷲掴みし、腰かけていたベッドからおりるなり、喉奥を狙って腰を動かした。
「うぐうっ!」
「ここまでしっかり咥えろっ、やればできるだろ」
「んっ、んっんっ…ふぐっ!」
「俺が好きなんだったら、その気持ちを込めてやれっ! そんなんじゃ全然伝わってこないぞ」
涙目になりながらも弟は俺の動きを止めることなく、一生懸命に舌を絡めながら吸い続けた。
「あぁっ…はあ、イクっイクイクっ!」
俺は左手で弟の髪を引っ張り自身を引き抜くと、右手で激しく自身を扱きながら、目の前にある顔に向けてぶちまけた。
「ンンっ!」
白濁が顔面をいやらしく濡らして穢したというのに、弟の表情はどこか嬉しげに見える。
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