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「ただいま! 宿題終わってからご飯食べるから」
キッチンにいる義母に挨拶してから急いで自室に篭もり、カギをしっかりかけた。肩にかけてる鞄を足元に落として、ブレザーを力なく脱ぎ捨てる。
「兄貴のヤツ、あんな馬鹿女に欲情するなんて……」
扉に背を預けたまま急いでベルトを外し、下着と一緒にスラックスをおろした。外気に晒される下半身は否応なしに熱を帯びているため、ぬくもりがほしくてならない。
目を閉じると思い出せる。まぶたの裏に浮かぶ兄貴の恍惚とした表情。
馬鹿女のくちびるを塞いでいた兄貴のくちびるの隙間から、いやらしい動きをしていた舌が、チラリと見え隠れしていた。
「僕にもあんなふうにキスしてほしい……」
下半身を扱きながら、反対の手で自分の舌に触れてみる。兄貴の舌はどんな感じで絡んでくれるのだろうか。
「宏斗兄さん、もっと…もっとシテ」
口内を弄っていた手を胸元に移動させて、シャツの上から乳首に触れた。瞬く間に硬くなるそれを、引っ掻くように弄り倒す。前までは痛みしか感じなかった行為になのに、今ではこうしないと物足りなさを感じて、せずにはいられない。
「んんっ……ぁっ…っぁあ」
我慢汁で下半身がしとどに濡れていく。そのせいで室内に、ぐちゅぐちゅという水音が響き渡った。いやらしく腰を前後させるだけで、尻穴にまで勝手に滴る。
スカートの裾から忍んでいた兄貴の大きな手で、僕の大事なトコロをめちゃくちゃにしてほしい。
「兄貴っ、ぁも…いれてっ…んっ…は…ぁっ……!」
迷うことなく湿った尻穴に、指を1本だけ挿れた。飲み込まれていく指先に感じる内壁がヒクついて、物足りなさを語った。もう1本増やしてみたが大して変わらず、出し挿れしても虚しさだけが募っていく。
「あ……やぁっ、あああ!」
前を扱きながら尻穴に4本の指を挿入し、小刻みに腰を前後させる僕は変態だ。もう前だけではイケない躰になってしまったため、いつもこうして自慰にふけった。
「ぁあん、足りなぃっ…兄貴のおっきぃのがっ、ほしいぃ!」
時折掠める中の気持ちいいトコロを探しつつ、前を弄る手のストロークをさらにあげた。卑猥な水音が一層激しくなったそのとき、ピンポーンというインターフォンが耳に聞こえる。兄貴が帰ってきた合図だった。
「宏斗兄さんっ… っく、っく……ぁあっ! 兄貴のでっ……ぁあっ…イクっ!!」
躰をガクガク震わせながら、白濁が弧を描いて床に吐き出された瞬間、尻穴が中に挿れてる指を痙攣して締めあげた。
(早く僕ので兄貴のを包み込んで、イカせてあげたい。きっとすごく気持ちがいいよ)
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