J3sBAR-あるバーの140字-

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🍸Episode 01 今年も同じ日同じ時間に思い出のバーへ。もう5回めだ。マスターは黙って水割りを2つ作る。 「献杯」 ひとりグラスを持ち上げる。曖昧な君の輪郭を探す。 手洗いに立って戻ると、知らない女が手付かずの水割りを飲んでいた。 「乾杯!」 酔いどれた笑顔に、思わずグラスを上げた。
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