J3sBAR-あるバーの140字-

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🍸Episode 02 「僕の故郷では、花火は冬にも咲くんだ」 乾杯のあと、ひと口キールを飲んで彼は言った。「今年は一緒に見に行かないか?」 彼女は一瞬考えて、それからブルー・ムーンを一気に飲み干した。 「花火は夏に散るもの、でしょ?」 その後、二人がこの店を訪れることはなかった。
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