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「卒業」
グラスに注いだ水は飲み物になる。
窓枠が切り取る空は景色になる。
輪郭をお持ちなさい。
その内側に自分を整えなさい。
入りきらぬものは捨て
波立ってもこぼれないように。
境界を感じなさい。
その外側に想像力を働かせなさい。
カーテンを閉ざす日があってもいい。
でも、たまには新しい風を通して。
輪郭を持ってどこまでも行きなさい。
いずれ知るでしょう、
自分とは違う人しかいないことを。
境界を感じてどこまでも生きなさい。
そして知るのです、
自分は世界にただひとりなのだと。
誰もが、世界にたったひとりなのだと。
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