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「秋に夢みる」 皮と筋がへばりついたきみに 震える指を伸ばしてみる ひんやりと伝うぬくもり 泣いていたんだね 窓の外 すっかり軽くなった葉を 風が掃き集めていく 吹き寄せで重なり合う僕らに 誰かが火をつける その人のかじかむ手を暖めて 僕ら、煙になって天に昇る 上々だね 上々だ あ、少し笑ったね dc781654-20b0-4e2f-87c2-5252b7c152b6
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